2021年の新作春アニメでは約51本の地上波TV放送がありました。
これらアニメから面白かったランキングをご紹介します。
【12位~11位】
12位 MARS RED
日本の大正時代が舞台。帝都 東京では闇に隠れて暮らすヴァンパイアたちが生息していた。大日本帝国陸軍ではヴァンパイアを密かに退治する特務機関(零機関)があった。零機関のメンバーは隊長の前田義信を除くと4名だったが全員ヴァンパイアだった。ヴァンパイアを軍隊とする金剛鉄兵計画を絡めた様々な陰謀が渦巻く。
舞台劇が原作という珍しいアニメだけあって独特の雰囲気をかもしだしています。舞台劇といっても戦闘シーンは迫力のバトルです。大正時代の軍隊という時代背景がドラマ性の高い感動を与えます。
全13話。
11位 聖女の魔力は万能です
スランタニア王国では古来より自然に生み出される瘴気により生物の精神を惑わし魔物をも生み出していた。王国では騎士団を派遣して魔物の討伐を行っているものの、それをはるかに上回る瘴気に劣勢を強いられていたが、そんな折に必ず現れるのが聖女と呼ばれる乙女だった。
そんな王国に召喚されたのが小鳥遊聖(セイ)と御園愛良(アイラ)の二人だった。
召喚された二人は当然のことながら召喚特典として膨大な魔力を獲得しています。テンプレストーリーですが、美男子がたくさん登場するので女性ウケもすることでしょう。また、悪人が全く登場しないのでストレスなく視聴できます。
ジャンルは異世界召喚もの。
1クール全12話。途中で終わっています。
【10位~1位】
10位 オッドタクシー
小戸川 宏は少し偏屈だが、仕事中のラジオと就寝前の落語が趣味の普通のタクシードライバーである。そんな小戸川の身辺で一見すると平凡な日常と思われていた事柄が次々と事件へと発展していく。
登場人物が全員擬人化した動物の姿で描かれていて、決して凝ったキャラクターデザインではありませんが、実はこれには理由がありました。そんなことより、何気ない会話が少し社会風刺ぎみで面白かったですね。
ジャンルはヒューマンドラマミステリーといったところです。
全13話完結。
9位 シャドーハウス
とある領地に住まう人々は高台にある洋館に住まうシャドー家に仕えることが最も幸せになれることと信じられていた。しかしその実態は、シャドー家では家人一人につき一人の使用人が付けられるが、その使用人は「生き人形」と呼ばれ、すすを吐く顔の無い影の家人に付き従わられていた。シャドー家のひとりであるケイトとその生き人形(エミリコ)は生き人形のお披露目会に挑む。
謎だらけのシャドー家と謎の少女ケイトが謎の目的に向かってゆくという謎だらけの設定で謎のまま終わっています。しかしその謎の世界観に何故か引き込まれてしまいました。
1クール全13話。ほとんどの謎を解明しないままに終わっていますので、2期を楽しみにしましょう。
8位 戦闘員、派遣します!
地球にある秘密結社「キサラギ」は世界征服を目論む巨大企業である。ある日、キサラギの平社員の戦闘員六号は侵略予定の惑星へのスパイ任務につくことになった。目的地のグレイス王国はファンタジー世界であり、ショボい悪事で貯めた悪行ポイントを使って現地任務の達成に挑む。
主役の戦闘員六号はバカでスケベで間抜けな人間だけど、戦闘に関しては大活躍してしまいます。他にも個性が強く魅力的なキャラが数多く登場して大いに楽しめました。
ジャンルはコメディファンタジー。
全12話。
7位 イジらないで、長瀞さん
内気な高校2年生、美術部所属のセンパイは放課後の図書室で、下級生のいかにもな女子高生4人組にいきなりイジられる。最終的には4人組のひとり(長瀞さん)にイジられすぎて泣かされてしまう。翌日、美術室で一人で絵を描いていると、いきなり長瀞さんがやってきてイジられた挙句にまた泣かされてしまう。その後も何かとセンパイをイジり続ける長瀞さんであった。
「からかい上手の~~」っぽいお話ですが、かなり恋愛色の強いストーリーになっています。長瀞さんはモロ悪役顔でかなりきつめのイジリですが何故か憎めません。回を追うごとに長瀞さんの魅力が光っていきます。センパイを好きになってしまう理由がいまいち分かりませんが、いかにもなラッキースケベシーンが連発するのには苦笑しかありません。
ジャンルは学園ラブコメ。
1クール全12話。一応キリが良いところで終わっています。
6位 異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω
MMORPG「クロスレヴェリ」で魔王と呼ばれていた坂本拓真(主人公)、キャラ名「ディアブロ」は目覚めると異世界にいた。目の前には二人の少女がいて、どうやらこの二人に召喚されたらしい。ところがディアブロがゲーム内で所持していた「魔王の指輪」により召喚効果が反射されてしまい、この二人がディアブロの奴隷扱いとされてしまった。
現実世界では絶望的コミュ障で、「魔王キャラ」としてしか他人とチャットもできない残念な人格だけど異世界では無敵の魔王な俺TUEEEEキャラというギャップが切ない。
ジャンルは異世界ファンタジー。
1期 全12話
2期(異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω) 全10話
一応の節目は迎えたので中途半端には終わっていません。
5位 ゾンビランドサガR(リベンジ)
高校2年生の源さくらはアイドルになろうと決意した途端、車にはねられる。見知らぬ場所で気が付いたさくらは突然ゾンビに囲まれて驚愕する。ところが建物から逃げ出したさくらは自身もゾンビになっていることに気付く。
佐賀県の人気ご当地アイドルグループを目指して奮闘するゾンビたちの物語。
アイドル育成モノだけどゾンビという決してあり得ない内容になってます。アイドルプロデューサーの巽幸太郎がまた良い味をかもしだしています。
ちなみに推しメンは山田 たえですね。ライブシーンでは思わず目で追ってしまいます。違う意味で・・・。
基本コメディですが1期、2期共に最終回は感動モノです。
ジャンルはゾンビアイドル育成コメディ?
1期 ゾンビランドサガ 全12話
2期 ゾンビランドサガ リベンジ 全12話
2期の最後のシーンを見る限り3期の期待も持てるかもしれません。
4位 蜘蛛ですが、なにか?
ある日本の高校での授業中、突如として謎の光に包まれる。気が付くとそこは硬いものに覆われた暗闇の世界だった。そこから抜け出して目の当たりにした光景は異世界だった。しかも自らの姿は蜘蛛だった・・・。
人やモンスターに転生したクラスメイトたちが異世界で生き抜いてゆく物語。
最初は分かりませんでしたが、蜘蛛パートと勇者パートでは時間軸が違っています。勇者パートは蜘蛛パートの十数年後の未来という設定です。その辺の繋がりを紐解いていくところも見どころですが、やはり異世界転生モノならではのレベルアップが楽しいですね。
ジャンルは異世界転生もの。
2クール全24話。もう一度見直したくなる意外なラストでした。
謎が多く2クール程度では全ての伏線は回収できませんが、今後が楽しみな作品です。
3位 スーパーカブ
山梨県北杜市の高校に通う少女(小熊)には、親はいない、お金も無い、趣味も無いし、友達と呼べる人も将来の目標も無い、奨学金で暮らす天涯孤独の少女だった。小熊は自転車で学校を往復するだけの何も無い日々だったが、坂道を必死で自転車をこぐ小熊の横をスクーターが事もなげに通り過ぎていくのを見てバイクの購入を思い立った。しかしバイク店でその値段を見て愕然とする。そこへ現れたバイク店の店主が「中古で良ければ」と出してきたのがホンダのスーパーカブだった。
何も持たない少女が一台の原付スーパーカブに出会うことで様々な変化をもたらしていく物語です。どう見てもオッサン仕様のカブにウットリした表情を浮かべる小熊ちゃんが愛おしくてたまりません。カブと少女の日常を描いただけのストーリーですが、その独特の空気感で全く退屈することなく楽しく視聴できます。別にカブに思い入れが無くても問題はありません。
1クール全12話。
2位 86-エイティシックス-
かつてギアーデ帝国は自律式無人戦闘機械《レギオン》を開発し周辺諸国に攻め入った。その後市民革命により帝国は滅んだが、残されたレギオンだけが周辺国への戦闘を続けていた。
その周辺国の一つサンマグノリア共和国ではレギオンの脅威に耐え兼ね、戦時特別治安維持法を施行し有色人種から人権を剥奪し共和国85区外の住人86(エイティシックス)と呼び強制的にレギオンと戦わさせた。彼らの搭乗する機体はジャガーノートといい、人権を持たない彼らは人ではないので共和国では無人機と認識されている。そんな共和国の軍人ヴラディレーナ・ミリーゼと軍東部戦線第一戦区第一防衛戦隊「スピアヘッド」に所属する86たちとの物語。
数行のあらすじでは書ききれないほど内容の濃い物語です。ストーリーとしてはレーナとスピアヘッドの連中とのヒューマンドラマを中心にレギオンと戦闘していくことで物語が展開していきます。ヒューマンドラマというと地味に聞こえるかもしれませんが、決して堅苦しい内容ではなく派手な戦闘シーンで退屈はさせません。
1期:12話、2期:11話。
1位 Vivy -Fluorite Eye’s Song-
人間とAIが共に発展する時代。AIは「使命」というたった一つの言葉によって支えられている。史上初の自律人型AIであるディーヴァには「歌でみんなを幸せにする」という使命が与えられていた。AI複合テーマパーク「ニーアランド」で日々歌い続けていたディーヴァの元にマツモトと名乗るAIが現れる。マツモトは100年後の未来から転送されてきたAIで、共にAIを滅ぼして欲しいと依頼される。ディーヴァ(ヴィヴィ)とマツモトの100年の旅が始まる。
物語、作画、キャラ、世界観、声優、音楽と全て申し分のない最高の作品です。「歌」がひとつのテーマとなっていますが、マクロスシリーズのように歌が人類を救うといった内容ではありません。それでも歌が絡んだアニメは感動を誘われてしまいます。
全13話完結。